ランチタイムの定食が、自分で焼くスタイルに

先代といっしょに13年間店を切り盛りしてきた息子さんが、『おしゃれな焼肉屋さん』に変身させました。現在、平日は夜間営業のみですが、土・日・祝日限定でランチタイムを設けています。このランチタイム、以前は厨房で調理した定食を提供していましたが、2020年12月に自分で焼くスタイルへ変更。

カルビ・ホルモン・若どり・豚バラのお肉にサラダとスープ、ご飯がついた焼肉定食が1,150円（令和4年3月現在）とお得です。もちろん、お肉の質は落ちていませんし、手作りの甘辛いタレは以前のまま、おいしさは変わりません。お子様や女性向けに、カルビ・若どり・粗挽きウインナーの、ちょっと控えめなお気軽定食などもあって、家族連れにはうれしいランチメニューです。

更に、土・日・祝日限定でランチタイム時のみお弁当のテイクアウトが可能です。カルビ弁当、ハラミ弁当、ロース弁当、豚厚切り弁当の4種類があって、迷ってしまいます。

そして「井ノ口」といえば、たっぷりの野菜とモツの食感がクセになる『ちゃんぽん』も健在です。

モツ入り中華そばの元祖は伊予市市場にある「みかさ」ですが、実はご親戚とのこと。味付けは独自に行っているので、牛と鶏ガラでスープをとったDAYSのちゃんぽんの方が少しマイルドです。「名前がかぶらないように、うちは『ちゃんぽん』と呼ぶようになりました。」と教えてくれました。

キーワードは「家族」

「YAKINIKU DAYS」の意味は、『毎日が焼肉！』ではありません。店名について尋ねると、「長くお店をやっていると、一つのご家族が何代にもわたって通ってくれるようになります。うちにも、そんな常連さんがたくさんいます。これからも続く長い長い家族との日々に、寄り添える店にしたいと思って「DAYS（日々）」とつけました。焼肉の『DAYS』です」とのこと。

実は、焼肉店を継ぐことについて悩んだ時期もあったそう。「旧店舗の昭和感バリバリの飲み屋という雰囲気が嫌で…。全然違う業態にしようかと考えたこともあります。でも、通ってくれている家族連れのお客さまを見ていると、やっぱり焼肉は止められないなと思い直しました。」

そこで、お店の外観や内装をスタイリッシュな雰囲気にがらりと変えることで、ご主人自身も気分一新。ご家族連れが休日に気軽に焼肉を楽しめるようなお店へ変身しました。

ご主人はおしゃれな趣味人、その息子さんは画伯？！

店内を見渡すと、ん？焼肉店によくある頭上の排煙装置が見当たりません。無煙ロースターの排気ダクトがテーブル下にあるので、スッキリ明るく開放的な空間になっています。

1階のテーブル席には、席ごとに形の違うペンダントライトがぶら下がっていておしゃれ。実はこれ、ご主人が惚れ込みネットで注文した、飛騨高山のガラス作家・安土草多さんの作品。

無造作に飾られた絵にもご主人のセンスを感じます。もともと、ものをデザインするのが好きだそうで、DAYSの店内も後々自由に飾れるようにと極力シンプルに作ったそうです。

レジカウンターの棚にはたくさんの恐竜のフィギュアやレトロかわいいおもちゃが。

ボール紙で作った恐竜は息子さんの手作り工作！「よくできてたんで飾りました。以前は閉店案内の看板にも恐竜の絵を描いてもらってたんですけど、描き直してもらったらあまり良くなかったので、差し戻しました（笑）。」他にも息子画伯の作品が隠れていないか店内を探してみてください。

仲良し家族が営む焼肉店は、今風ながら家族にやさしいお店でした。